アヤメ科の多年草。漢字では咱夫藍(当て字、江戸時代ではオランダ語のsaffraanを音訳し雑腹蘭とした)と書く。地中海沿岸を原産。クロッカス属の秋咲き種。春咲き種はこれとは別でクロッカスと呼ぶ。地下の球根から1、2個のつぼみを出し、花を咲かせる。花は淡紫色で6つの花冠裂片をもつ。香辛料や生薬でめしべを乾燥させて使い、歴史は古い。高価で1gあたり500円から1000円ほど。独特な香りを持っており、また水に溶かすと明るい黄色を呈する。そのため色付けや風味づけとして料理で幅広く使われてきた。代表的なものとしてはブイヤベース、パエリヤ、ミラノ風リゾット、クスクス、サフランライスなど、他にビスケットやケーキの香味としても使われる。。生薬としては番紅花いわれ、鎮静、鎮痛、通経作用を持つ。中国では西紅花、藏紅花という名前で生薬として使われている。外見が似ている毒草のイヌサフランがあるので注意が必要である。またサフラン自体にも使用上の注意があり、基本的には安全とされてはいるが、堕胎作用、子宮収縮作用、通経作用があり妊娠中、授乳中の使用は禁忌とされる。また5g以上の大量摂取も重篤な副作用があり、12~20gは致死量である。アレルギー症状も注意が必要でオリーブ属、オカヒジキ属、ドクムギ属の植物に過敏症がある人は摂取しない方が良い。